中小企業がDXを推進するメリットとは?成功するポイントなどを解説

DXとは2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」によって日本でも普及しはじめたテクノロジーによるビジネス変革です。

中小企業こそ取り組むべき最重要課題ですが、詳しく知らないという方も多いでしょう。

今回は中小企業がDXを推進するメリットや成功するポイントなどを解説します。

今回のポイント
1.DXとはテクノロジーによってあらゆるビジネスを変革すること
2.DX推進の背景にはツールの乱立によるシステムやデータのブラックボックス化がある
3.DX化が成功すれば中小企業が抱える様々な問題を解決できる

 DXとは?

現在、中小企業を中心にDXの推進が重要な課題となっています。

しかし、経営者をはじめDXの意味を理解していない方も多いでしょう。

ここではDXの概要や中小企業の推進状況、DXが求められる背景について紹介します。

テクノロジーで産業構造を変化させること

DX(デジタルトランスフォーメーション)とはテクノロジーで産業構造を変化させることをいいます。

DXとはこれらのテクノロジーを活用しながら、顧客や社会ニーズに合わせて製品やビジネスモデル、業務、プロセスなどを変革させることです。

DXを推進することができればあらゆるものデータとして取り扱うことができるので、競争力を高めて変化の激しい市場にも対応できるようになるでしょう。

中小企業のDX推進状況

ここでは中小企業のDXがどれだけ推進しているかを見ていきます。

日本能率協会が発表した日本の主要企業約5000社を対象とした「DXの取り組み状況」によれば、中小企業で既に取り組みを進めている企業は約15%でした。

推進の検討を進めている企業が約20%、これから検討すると回答した企業は約43%とDXが推進していないのが現状です。

大企業で既に取り組みを進めている企業は約51%といわれており、いかに中小企業でDXが推進していないかがお分かりいただけるかと思います。

中小企業にDXが求められている背景

中小企業にDXが求められている背景には、経済産業省が「DXレポート」に挙げた「2025年の崖」問題があります。

2025年の崖とは日本企業がDXを実現できなかった場合、2025年以降で現在の3倍にあたる年間12兆円の経済損失が出る可能性がある問題です。

2025年の崖が起きる原因としては「システムやデータのブラックボックス化する」ことが挙げられます。

現在、クラウドをはじめCRMやSFAなどマーケティングや営業支援など業務効率化を図れる様々なITツールが乱立している状態です。

企業全体で同じツールを使用していれば問題ありませんが、部署ごとに違うツールを導入しつづけてしまうと企業全体でシステムを把握することが難しくなります。

システムの把握が難しくなったり、自分たちで修正することが難しくなったりすることでデータやシステムが残存してしまい眠ってしまうのがブラックボックス化です。

システムが正常に稼働しているうちは問題ありませんが、システムの老朽化やサービスの終了、システム障害の発生によって重要データが消えてしまうと企業にとっては大きな痛手となるでしょう。

システムの維持管理業務が必要な場合は、そちらの手を割かれるため本来の業務が行えませんし、利用料として毎月コストがかかっているかもしれません。

そのため、コストや人手が限られている中小企業にこそDXを推進していく必要があるでしょう。

メリット

 中小企業がDXを推進するメリット

中小企業にDXが求められる背景を紹介しましたが、ここでは具体的なメリットを紹介します。

それぞれのメリットを理解してDXの必要性を認識してください。

業務効率化による人手不足の解消

DXを推進すれば業務の自動化が行えたり、業務プロセスの見える化によって無駄な作業を削減できたりするので業務効率化が行えます。

業務効率化が行えれば人員削減や配置の見直しが可能となる他、簡単な作業は自動化されているため、より複雑な内容の仕事に集中することが可能です。

これにより人手が少なくても効率よく業務を進められるため、長時間労働や残業時間をなくすことができ、社員のライフワークバランス向上にもつながるでしょう。

データの有効活用

顧客情報をデータとして活用することも可能です。

従来のように紙で管理している場合、顧客情報は単なる情報にすぎませんでした。

しかし、DXによって顧客情報をデジタル化すれば、顧客データとして分析できますので、顧客ニーズを汲み取って商品やサービスの開発などマーケティングに活用できます。

社内全体で共有すれば顧客情報を迅速に確認できますので、カスタマーサポートや営業などにも活用できるでしょう。

BCP対策の推進

DXの推進は、BCP対策の推進にもつながります。

BCP対策とは災害などの事態に直面した際に、損害を最小限に抑えて事業再開や継続を早急に行うための対策です。

例えば、地震や津波などによって事業所が被災した場合、紙で情報管理していると情報をすべて失ってしまう可能性がありますが、データ化してシステムに保存しておけば、事業所が被災しても情報の損失を防ぐことができるでしょう。

システムにアクセスすれば、どこにいてもアクセスできるので出社が難しい場合でも就業可能な社員から随時業務の再開が可能です。

働き方を多様化させられる

前述のとおり、出社しなくても社内と同じようにシステムにアクセスできるようになれば、リモートワークなどのように働き方を多様化できます。

リモートワークが可能となれば、夫の転勤や介護のための帰郷などのように従来ならば退職しければならなかった方々も退職することなく仕事を続けることが可能です。

また都市部や地方など遠方にいる優秀な若者の採用にもつながるため、人材流出の抑制や採用力強化によって人手不足も解消できるでしょう。

ポイント

中小企業がDX推進を成功させるポイント

ここでは中小企業がDX推進を成功させるポイントを紹介します。

それぞれのポイントを抑えて効率よくDXを推進していきましょう。

DXの目的を明確にする

DXを効率よく推進するためにも、DXの目的を明確にしておきましょう。

抱える課題やDXの目的は企業ごとに様々ですので、目的を明確にしておかないと具体的な対策が立てられませんし、最適なツールを選ぶことができません。

方針のブレによってトラブルが起きやすくなったり、無駄な導入コストをかけたりすることにもなるので目的を明確にしてからDXに取り組んでください。

少しずつ予算を投入していく

いきなり予算を投入するのではなく、少しずつ予算を投入してDXを推進しましょう。

利用するITツールや導入するツールの量、企業の規模によって導入コストや利用コストは高額になりがちです。

いきなり高額のITツールを投入して失敗した場合、現場の混乱にもつながりますし、最悪の場合、企業の存続かかわってくるでしょう。

そのため、クラウドシステムの導入や業務のIoT化など少しずつ予算を投入しながら、DXを推進していくことが大切です。

IT人材を育成する

IT人材を育成することもDXを推進するためは欠かせません。

ITツールを導入して使いこなすことができなければ意味がないからです。

そのため、DXによる業務効率化を図るためには、スキルを高めてIT人材を育成しましょう。

また情報漏洩の懸念もあることから、システムへのログインIDやパスワードの管理などセキュリティ意識も同時に高めておくことも大切です。

まとめ

中小企業がDXを推進するメリットと成功するポイントなどを解説しました。

業務をいち早くデジタル化してデータを活用している中小企業にとって、システムやデータのブラックボックス化は大きな痛手となってしまいます。

今まで蓄積したデータの損失を防ぐためにも、DXを推進してデータを活用することが大切です。

しかし、急激に業務内容を変えてしまうと現場の混乱を招き、DXを推進しにくくなってしまいます。

デジタル化していない企業やDXが普及していない企業はDXの目的を明確にしたうえで、自社に合ったITツールを選び、少しずつDXを推進してきましょう。

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