Instagramは2010年にサービスが開始されたSNSです。
おしゃれな写真を投稿できることからインスタ映えという言葉を生み出しましたが近年では企業がマーケティングに活用する機会も増えてきました。
今回は企業がInstagramの概要と活用法などを紹介します。
今回のポイント 1.Instagramとは視覚で楽しむSNS 2.ハッシュタグを効果的に活用することが大事 3.活用する際はユーザーとの相互コミュニケーションを意識する |
Instagramってなに?
InstagramとはどのようなSNSなのかきちんと理解していない方は多いでしょう。
ここではInstagramの概要について詳しく紹介します。
視覚で楽しむことに特化したSNS
Instagramは写真の閲覧・投稿によって視覚で楽しむことに特化したSNSです。
Twitterは140文字と限られた文字数で情報を発信しなければならないため訴求力を向上させるためには文章力や語彙力が欠かせません。
しかしInstagramであれば写真や動画のみでユーザーに共感と興味を持たせられるため効果的な訴求ができる他、文字数の制限もないため直感的かつ好きな文章量で情報発信できます。
少し前までは加工を施して綺麗な写真を投稿するといったケースも多く、インスタ映えという言葉が流行るきっかけにもなりました。

利用しているユーザーは女性や若い世代を中心に利用者は急伸
日本におけるInstagramの利用者は2019年はじめの段階で約3,300万人ほどです。
アクティブ率も約84%と非常に高く利用者は今なお急伸しつづけています。
特に20~30代の若い女性から圧倒的な支持があり利用者の6割が女性といわれていましたが最近ではSNSから商品の情報収集を行うことが一般的になっていることから男女問わず若い世代を中心に利用率は高まっています。
近年では40~50代の利用者の増加も顕著です。
ショップやストーリーズといった機能が充実
近年のInstagramは写真投稿だけでなく「ショップ」や「ストーリーズ」などの機能も充実してきています。
まずは24時間で投稿が自動的に消える「ストーリーズ」です。
画像だけでなく文字だけで投稿できるほか、写真投稿をストーリーズで紹介できるため他の投稿に埋もれることなく宣伝が行えます。
「ショップ」機能はユーザーが気になった商品をすぐに購入できる機能です。
近年では「ショップ」機能を充実させるためにもユーザーの検索機能も強化されており後述ハッシュタグを活用すれば認知度アップやブランディングにつなげることもできるでしょう。
代表的な機能は上記2つですが、長い尺の動画投稿ができるIGTVやユーザーと直接やり取りできるライブ機能も実装されたためユーザーの相互コミュニケーションも簡単に行えるようになっています。

Instagramを効果的に活用するポイント
InstagramがどのようなSNSなのかは前項で紹介しました。
ここではInstagramを活用するためのポイントを3つ紹介します。
ハッシュタグの活用
ハッシュタグとは「#+キーワード」と打ち込むことで活用できる機能です。
ケーキ関連の投稿であれば「#ケーキ」と打ち込むことでケーキジャンルの投稿としてまとめることができ「#ケーキ」と検索された場合には検索結果の一覧に投稿を反映させることができます。
このようにハッシュタグを活用すればユーザーに見つけてもらいやすくなるため認知度のアップや集客しやすくなるでしょう。
事実検索したユーザーが購買行動に移るケースも多いため、ハッシュタグを活用しない手はありません。
またInstagramはTwitterにはない独特のハッシュタグ文化を育んでおり、1回の投稿で30個付けられる他、写真の説明やツッコミといった文章にも活用できます。
上手に活用することができれば1種のコミュニティも形成できるでしょう。
ターゲットと投稿タイプを明確にする
Instagramを効果的に活用するためにはターゲットをしっかりと設定しておかなければなりません。
前述のとおりユーザーのうち女性が6割で20~30代といった若い女性が多いですが近年では男性や40~50代の女性の利用者も増加傾向にあります。
そのため自社の商品やサービスはどのユーザー層と相性がよいのかしっかりと見極めてターゲットを絞ったうえで活用すれば効率的に訴求できるでしょう。
また投稿タイプも明確にしておくことが大切で、タイプは大きく分けて次の4タイプとなります。
・共感しやすい投稿
・勉強になる投稿
・面白みのある投稿
・憧れを持たせる投稿
ターゲット層や商品・サービス内容を加味して最適な投稿タイプを選びましょう。

メディアと連携して拡散力を高める
メディアと連携して拡散力不足を補うことも大切です。
InstagramはTwitterやFacebookなどのSNSと比較すると拡散力が高くありません。
そのため別メディアと連携して拡散力不足を補うことで認知度アップやブランディング、集客につながりやすくなります。
Instagramを活用すべき業種
Instagramを活用すべき業種は次のとおりです。
・ファッションなどのアパレル業界
・食品・飲料品
・消費財メーカー
Instagramは視覚で楽しむことに特化したSNSですのでユーザーが可愛いや綺麗、欲しいという感情をダイレクトに刺激できますのでビジュアルが欠かせない上記の業種とは相性がよいでしょう。
Instagramの活用法
Instagramの活用法について紹介します。
集客ツールとしてInstagramを検討している企業は活用法を参考にしながら利用していくとよいでしょう。
スターバックス
スターバックスはストーリーズ機能でユーザーとの相互コミュニケーションを図っています。
主な活用法は次のとおりです。
・お題を出してユーザーに投稿を促す
・アンケートを行う
・ユーザーお悩みに回答する質問
ユーザーとの相互コミュニケーションを図りながら、様々な声を適切に汲み取ることで親切な企業というブランドイメージを確立して信頼を高められるでしょう。
ハーゲンダッツ
ハーゲンダッツは「幸せのハーゲンダッツ」と呼ばれるキャンペーンをInstagramでスタートしました。
このキャンペーンはアイスの蓋を開けたときにアイスの形がハートに見えるという顧客の意見を参考に開始されたもので2018年の夏時点で投稿数は9,000件以上にのぼるといわれています。
「ハーゲンハート」という独自のハッシュタグを生み出して活用してユーザーの投稿を促すことで認知度アップや拡散効果も期待できるでしょう。
東京ディズニーリゾート
東京ディズニーリゾートはレジャー施設の中でもInstagramのフォロワー数が1番多いです。
活用法としては次のようなものがあります。
・園内の写真
・利用者の投稿紹介
高品質な写真をアップして園内を紹介するだけでなく利用者に「#tokyodisneyresort」のハッシュタグ活用をした投稿を呼びかけて利用者が投稿した写真を借りて新たにリゾートの紹介を行っています。
利用者と一緒になった新しい体験と感動を生み出す事例といえるでしょう。
今回のまとめ
企業がInstagramを活用すべき理由とその方法、事例などを紹介しました。
Instagramは若い女性が多く利用しているSNSというイメージが強いですが、近年では男性や中年の女性の利用率も増えています。
そのためターゲットを明確にして活用すれば効率的に認知度のアップやブランディングを行えるでしょう。
ストーリーズはユーザーとの相互コミュニケーションが可能で、ショップ機能を設置しておけば売上につなげられます。 ライブ機能はユーザーのリアルタイムでコミュニケーションを図ることも可能ですので様々な活用事例を参考にしながら自社に最適な活用法を見つけていくとよいでしょう。
