YouTubeはGoogleアカウントを活用すれば無料でチャンネル作成ができて、手軽に動画投稿できる世界最大の動画共有サービスです。
全世界での1日の視聴時間は10億時間を超えているといわれており、その手軽さと圧倒的な利用者数から現在では動画マーケティングとしてYouTubeを活用する企業が増えています。
しかし、中小企業においてはYouTubeを活用した動画マーケティングは大企業と比べるとあまり普及していません。
今回は中小企業がYouTubeを活用するメリットや事例などを紹介します。
今回のポイント 1.コストを抑えて効果的なマーケティングが行える 2.Webサイトへの流入などSEO効果も期待できる 3.競合他社との差別化や採用など幅広い目的で活用できる |
そもそもYouTubeとは?
YouTubeとはGoogleが提供し、日本国内では2020年9月時点で6,500万人以上、全世界では2020年11月時点で20億人以上が利用している世界最大の動画共有サービスです。
2005年に誕生、2006年にGoogleが買収したこのサービスは世界中で利用者数を増やし、世界最大のWebサイトといってもよいでしょう。
近年は世界的な大企業もYouTubeに進出・活用し、動画マーケティングのツールとしての役割も担うようになってきています。

中小企業がYouTubeを活用すべき理由
世界的な大企業を筆頭にYouTubeを活用するようになっていますが、中小企業こそYouTubeを活用すべきです。
ここでは中小企業がYouTubeを活用すべき理由を紹介します。
アプローチ方法が多彩で幅広いユーザーへ訴求可能
YouTubeを活用すれば多彩なアプローチで幅広いユーザーへ訴求することが可能です。
前述のとおり、YouTubeは日本国内で6,500万人以上、全世界ではインターネット人口の約1/3にあたる20億人以上が利用しているといわれています。
YouTubeの調査では18~64歳のインターネット人口のうち約82%がYouTubeの利用者ですので、詳細なリサーチとターゲッティングを行えば様々なアプローチ方法で潜在顧客や見込み客に効果的な訴求が可能です。
マーケティング効果を高められる
動画は「短時間で多くの情報量」を利用者に伝えられることから、マーケティング効果も高められるでしょう。
紙媒体の場合、1枚あたり1,000文字程度の情報量しか伝えることしかできませんが、動画であれば1分間で180万文字の情報量を伝えることができるといわれています。
またシーンの切り替えによる表現の自由度と音声や動きを用いて細かな部分も分かりやすく伝えることができるため、効果的に商品やサービスを伝えることが可能です。
事実、YouTube利用者の5割が動画視聴をきっかけに購買決定した経験があるともいわれており、マーケティングにおいてYouTubeを活用しないという選択肢はありません。

情報の拡散が容易になる
SNSとの連携によって情報の拡散が容易に行えるでしょう。
YouTubeでは動画をSNSなどで共有できる「共有ボタン」と呼ばれる機能があり、よりよい情報や面白いと思えるような質の高いコンテンツを提供できれば、ユーザーが動画を共有して情報を発信してくれます。
共有してくれたユーザー1人1人が1種の広告塔となってくれるため、情報の拡散が容易で商品やサービスを効率よく宣伝できるでしょう。
YouTubeを活用するメリット
ここではYouTubeを活用したことで生まれるメリットを3つ紹介します。
それぞれの特徴を理解上で効果的にYouTubeを活用してください。
SEOへの好影響が期待できる
YouTubeを活用すればWebサイトをはじめSEOにもよい影響を与えてくれる可能性があります。
例えば、「ギター 始め方」でGoogle検索するとWebサイトだけでなく動画も上位表示されるようになってきており、動画の概要欄にWebサイトなどへのリンクを貼り付けておけば、動画集客してWebサイトへ流入させることが可能です。
またWebサイト内にYouTubeにアップしている動画を埋め込めば、Webサイトの滞在時間を伸ばすことにもつながるので直帰率の低下も見込めるでしょう。
運用コストが低い
運用コストが低いのも大きなメリットといえるでしょう。
YouTubeは初期費用が不要のため、上手く活用すればコストをかけずにテレビCMかそれ以上の広告効果を得られる可能性があります。
自社で動画制作する場合は、撮影用カメラやマイクなどを初期コストはかかりますが、1度購入すれば何回でも利用可能で、毎回制作に莫大なコストがかかるテレビCMと大きな違いです。
自由に幅広く表現できる
フォーマットを気にせず、自由に幅広く表現できます。
自由に幅広い表現で情報を配信することで、大企業にはできない独自コンテンツの確立や1日1投稿などスピード感を持ってマーケティングを展開できるでしょう。
例えば、テレビCMの場合は15~30秒といった短い尺で動画にまとめる必要がありますが、YouTubeであれば尺を気にする必要がありません。
自社や社長の紹介、商品の紹介、会社の歴史など数本の動画に分けて編集してアップするなど自社のよさを引き出しながら分かりやすく伝えることができるでしょう。

YouTubeを活用するデメリット
YouTubeを活用するデメリットは次の3つがあげられます。
・関連動画の選択ができない
・すぐに効果が出ない
・炎上対策を行っておく必要がある
関連動画の選択ができないため、自社の動画視聴後に関連する競合他社の動画がピックアップされるとユーザーが流れる可能性があります。
また効果はすぐには現れないので継続してアップする必要がある他、動画が炎上して自社の信頼が失墜しないように動画制作ルールや炎上対策を策定しておかなければなりません。
YouTubeの活用事例
ここではYouTubeの代表的な活用事例を3つ紹介します。
マーケティングにYouTubeを活用しようとしている場合はぜひ参考にしてみてください。
タカチ電機工業
こちらでは自社の技術力を紹介している事例です。
技術力を紹介すれば信頼につながる他、競合他社と差別化を図る強力な武器となります。
技術を持った企業の場合は公開できる範囲で公開して、差別化や信頼獲得を図るとよいでしょう。
葬式CH有限会社佐藤葬祭
有限会社佐藤葬祭の社長が運営しており、葬式マナーやQ&Aコーナーなど葬儀関連のテーから時事ネタの解説など多ジャンルの動画を毎日アップしています。
社長をキャラクターに据えることで視聴者を取り込んでファンを増やしている事例といえるでしょう。
澤運送株式会社
運送業の企業でこちらは新人ドライバーの1日を動画にして紹介して採用に役立てている事例です。
新人ドライバーの1日だけでなく社員インタビューや講習会の風景なども動画にして投稿することで入社後のイメージをわきやすくしています。
今回のまとめ
中小企業がYouTubeをする活用するメリットや事例など紹介しました。
5Gが普及すればよりスムーズに動画を再生できることから、動画マーケティングはこれから主流になっていく手法といえるでしょう。
前述のとおり、YouTubeは世界最大の動画共有サービスとして多くのユーザーが視聴しており、ターゲット層や目的を明確にした上で効果的に活用すれば売上や集客アップする可能性は十分あります。
テレビCMのような多額の運用コストもかかりませんので、活用事例を参考にしながらぜひ独自の動画を制作してマーケティングに活用してみてください。
