インターネット技術の進歩とスマートフォンの普及によって、現代ではほとんどの方がSNSを利用しています。
SNSの登場・普及によって消費者の購買行動は大きく変化しており、SNSの口コミが購買を左右することから、マーケティングにSNSを活用することは基本です。
しかし、活用するといっても具体的にどのように活用すればよいのか分からないという方も多いでしょう。
今回は中小企業のFacebook活用事例を6つ紹介します。
今回のポイント 1.Facebookは集客ツールや情報拡散だけでなくホームページとしても活用できる 2.ファンを獲得するためにはコンセプトを絞った投稿を行うことが大切 3.Facebookを活用すれば地域を限定せずに自社ブランドをアピールできる |
中小企業のFacebook活用事例
ここでは中業企業におけるFacebookの活用事例を6つ見ていきます。
ホームページへの集客ツールとして使用したり、Facebook自体をホームページの代わりにしたりと中小企業のマーケティング目的によって活用事例は様々です。
活用方法について悩んでいるという場合はぜひ参考にしてください。

ホームページへの集客ツールとして活用
最初に紹介するのは、Facebook上で情報を発信してホームページへ集客するためのツールとして活用している事例です。
投稿が魅力的なものであれば、ユーザーはもっと商品やサービスを知りたいと感じて、ホームページへアクセスしてくれます。
また後述のとおり、アクセスしてくれたユーザーがホームページをシェアしてくれれば、情報が拡散されるためより多くのユーザーの目に触れるため集客しやすくなるでしょう
Facebookを集客ツールとして活用している代表的な事例が、「海のホテルひろせ」です。
「海のホテルひろせ」では、現地の人しか知らずパンフレットには掲載されないような情報をFacebookで提供しています。
貴重な情報をユーザーに提供しているだけでなく、Facebook限定の特典を設けているのも特徴です。
自社ブランドの認知に活用
次に紹介するのが、Facebookの投稿や広告によって自社ブランドの認知に活用している事例です。
Facebookで「いいね」を増やすことができれば、自社を露出する頻度を高めることができ、ブランドを認知してもらえます。
しかし、Facebookを開設したばかりですと、友達やファンが少なく効率的に露出頻度を高められません。
そのような場合は、Facebook広告などを活用して認知度を高めるといった方法もあります。
Facebookを自社ブランドの認知に活用している事例が、会員制の宿泊予約サービスを展開している「relux」です。
「relux」は予約フォームまで到達しながら離脱してしまったユーザーに向けて、興味を引くようなFacebook広告を表示させて自社ブランドの再認知と再予約の機会を作りました。
結果、コンバージョン率を20%増加させることに成功しています。

自社ホームページや情報を拡散するために活用
次に紹介するのが、自社ホームページや情報を拡散してもらうために活用している事例です。
前述のとおり、Facebookの投稿が魅力的なものだったりホームページが非常に充実したりしている場合、ユーザーは「いいね」やシェアを行ってホームページや情報を拡散つまり紹介してくれます。
拡散数が増えればユーザーの目に触れやすくなり、流入数をアップできるでしょう。
自社ホームページや情報を拡散するために活用している事例が、「株式会社アカウンタックス」です。
公認会計士関連のホームページで、たった20記事で20万PVを達成しています。
ホームページや情報を拡散させるためには、SNSの活用もさることながら記事の質も大切だと教えてくれる好事例といえるでしょう。
自社のファンを獲得するために活用
ユニークな投稿を行って自社のファンを獲得するために活用している事例もあります。
最初に紹介する事例が栃木県日光で、らっきょうや大根などのたまり漬けを製造・販売している「上澤梅太郎商店」です。
こちらの企業では朝食をコンセプトに、社長自ら朝食の写真と説明を投稿してファンを獲得しています。
ファンは1,000人を超えており、年末の特別セットを告知したところ1時間で完売したこともあるようでファンを獲得して効果的に売上につなげている事例といえるでしょう。
またワイングラスの製造をしている「RIEDEL(リーデル)」は、ワインにピッタリの料理やワイングラスを投稿することでファンを増やすことに成功しています。
コンセプトをページ名にして活用
次に紹介するのがコンセプトをそのまま、ページ名にして活用している事例です。
Facebookページの運用においては「ページ名」が重要といっても過言ではありません。
例えば、ディズニーリゾートやAppleなど世界的に名の知れた大企業が企業名をページ名にすればブランド力が高いため瞬く間にファンを獲得できるでしょう。
しかし、ブランド力の低い中小企業が企業名をページ名にしてもファンの獲得には時間がかかります。
コンセプトをページ名にすれば、ユーザーが興味を持ってくれる確率が高まるだけでなく、どのようなページが一目で分かるためターゲットユーザーを効果的に集客させることができるでしょう。
代表的な活用事例としては、ツインテールの女の子画像を投稿しているページがあり、このページでは名前を「日本ツインテール協会」としています。

Facebookをホームページの代わりとして活用
最後に紹介するのは、Facebookをホームページの代わりとして活用している事例です。
ホームページを制作する場合、ドメイン購入費やサイト制作を依頼する場合はサイト制作費などの初期コストがかかりますし、サイト完成後もサーバー利用費などの管理コストがかかります。
しかし、Facebookは無料で利用でき、フォーマットも決まっていることからサイトデザインなどを考える必要もありませんのでサイト制作費やサーバー利用費といったあらゆるコストの削減が可能です。
住所や電話番号などの基本情報はすべて記載できる他、手順に沿って入力するだけですので、パソコン操作が普通にできる方であれば問題なく設定できるでしょう。
ただ、Facebookでホームページ運営する場合、Web集客をFacebookで行うことになるため自社が蓄積したWeb上の資産をFacebook社へ委ねるのと同義です。
Facebook登録していない方は使用できませんので、ある程度予算が確保できている状態ならば、自社独自のホームページを制作・所有することが望ましいでしょう。
中小企業がFacebookを活用するべき理由
中小企業がFacebookを活用するべき1番の理由は、大きく分けて下記の2つがあります。
・負担を減らしてプロモーションが行える
・広範囲に自社ブランドをアピールできる
限定プロモーションを展開する際、様々なツールを導入してしまうと操作方法を覚えなければならず作業負担が大きくなりますが、Facebookは広告などの様々な機能を活用することで効率よく訴求できるため作業負担を減らしてプロモーションが行えます。
また日本のみならず、世界中に情報を拡散できるため、地域を限定することなく自社ブランドをアピールできるでしょう。
今回のまとめ
中小企業におけるFacebookの活用事例を6つ紹介しました。
Facebookには様々な機能があり、上手に活用することができれば効果的にユーザーに訴求することができ、自社ブランドの認知度アップや集客、売上につなげることができるでしょう。
しかし、闇雲に活用しても効果は期待できません。
しっかりと目的やコンセプト、目標を明確にした上で活用するようにしましょう。
