Web集客が一般化している現代で、Webサイトを持っていない企業はほぼないといってもよいでしょう。
企業経営においてWebサイトは欠かせないツールとなっていますが、Webサイトによる集客を行うためにはSEO対策が必要です。
しかし、SEO対策についてあまり知らないという方も多いでしょう。
今回は、SEO対策の代表的な方法やツール、外注費用を紹介します。
今回のポイント 1.SEO対策にも様々な方法がある 2.自社で対策できない場合は外注するといった選択肢もある 3.SEO対策を行うためにはツールも忘れずに導入しよう |
代表的なSEO対策の方法4つ
SEO対策といっても様々な方法があります。
ここでは代表的なSEO対策の方法について見ていきましょう。
内部対策
内部対策とは、簡単にいうとWebページを構築しているHTMLやCSSなどを最適化することをいいます。
Googleの検索順位を決めているのはクローラと呼ばれるロボットで、クローラがリンクを辿ってサイト内を巡回することで、情報を収集・評価することで検索順位が決まります。
クローラにWebサイトの情報を収集してもらうためには、HTMLやCSSの最適化を図って、クローラが理解しやすい構造にしておかなければなりません。
具体的な内部対策は以下のとおりです。
・タイトルタグやディスクリプションの設定
・構造化マークアップ
・サイトマップの作成
・URLや内部リンクの最適化
・ページの表示スピードアップ
一例を紹介しましたが、上記の対策は代表的なものに過ぎず、内部対策を行う場合は様々なことに取り組まなければなりません。
外部対策
内部対策とならんで有名なSEO対策の方法が、外部対策です。
他のサイトからリンク(被リンク)を貼られていることが、評価基準となっており、SNSや広告などの外部サービスでWebサイトを周知することで、被リンクアップにつなげます。
外部対策を行う場合は、Webサイトの質を上げたり、企業ブランディングを行ったりして、被リンクを自然に増やしていくことが大切であり、自作自演はNGです。
自作自演をしてしまうと、ペナルティとして検索順位圏外へはじき出され、最悪の場合はサイトデータを削除されてしまうこともあります。
自作自演は行わず自然に被リンクが増えるように、企業ブランディングをしていくことが大切です。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、Webサイト全体ではなく、サイトの該当コンテンツで検索結果上位を目指すSEO対策方法です。
例えば、中古車販売サイトを運営しているとしましょう。
車にはセダンや軽自動車、SUVなど幅広い種類がありますが、セダンの記事コンテンツを「セダン 中古車」のキーワードで検索上位表示されるように対策していくことをコンテンツSEOといいます。
また、コンテンツSEOにかかわらず、上位表示するうえで欠かせないのが、E-A-Tと呼ばれる概念です。
・E(専門性):専門性の高い記事
・A(権威性):優れたコンテンツとして高い評価を得ているか
・T(信頼性):オリジナルで安全な記事か
検索順位を目指す場合には、上記3条件を満たしたコンテンツでなければなりません。
ただ情報を盛り込むのではなく、ユーザーが求めている情報を把握してユーザビリティの高いオリジナルコンテンツを制作していきましょう。
モバイルSEO
モバイルSEOとは、スマホでも快適にサイト閲覧できるコンテンツを制作して検索上位表示を目指すSEO対策方法です。
スマホの普及にともなって生まれたSEO対策方法で、Googleがスマホ向けのWebサイトを重視・評価するようになったことから、重要視されるようになりました。
テキストの大きさや横スクロールはNG、リンクやボタンを押しやすくするなど、表示画面が狭いスマホに対応したWebサイトを制作しなければなりません。
自社のWebサイトがスマホ対応でない場合は検索順位に大きく影響するため、早急に対応する必要があります。

そもそもSEOとは?
SEO(Search Engine Optimization)とは、日本語で「検索エンジン最適化」といい、前述のとおり、内部対策や外部対策、コンテンツSEO、モバイルSEOなどのSEO対策方法を行うことです。
SEO対策を行って、自社Webサイトの検索上位表示を目指します。
Webサイトを検索上位に表示させることができれば、Webサイトの訪問率や成果率のアップにつながるでしょう。
SEOを外注した時の費用
自社でSEO対策できない場合は、SEO対策を外注する方法がありますが、ここでは外注した時の費用について見ていきましょう。
内部対策を依頼した場合、基本的な対策を行ってもらうのに約10~50万円、システムなどより専門性の高い依頼の場合は安くても数十万円、高ければ数百万円の費用がかかります。
キーワード設計を依頼した場合でも、安くて50万円、高くて100万円を超えることもあるので、外注する際はしっかりと検討することが大切です。
代表的な無料SEO対策ツール
ここではSEO対策を実践していくうえで、代表的なツールを紹介します。
・Google Search Console(サーチコンソール)
Googleが提供している無料ツールで、Webサイトのクリック数や表示回数、平均順位、被リンク数などのデータを把握することができます。
Google Search Consoleで収集されたデータを分析することで、コンテンツの改善点を見つけることができるでしょう。
・Googleアナリティクス
こちらもGoogleが無料提供しているSEOツールで、訪問者数やPV数、訪問したユーザーの行動など、サイト訪問後のユーザーデータを把握することができます。
Googleアナリティクスを活用すれば、成約率につながっているかも把握できるため、これらのデータを分析することで、効率的にコンテンツを改善できるでしょう。
SEO対策の成功事例3選
ここではSEO対策の成功事例を3つ紹介します。
それぞれの事例を参考にしながら、SEO対策を行っていきましょう。
UcarPAC株式会社
UcarPAC株式会社はSEO対策として、サイトをフルリニューアルしWebサイトを再リリースしました。
コンテンツの強化やページの最適化などの対策を施した結果、検索流入は2倍、申込数は85%上昇させることに成功しています。
シニアリストモデルエージェンシー株式会社
シニアリストモデルエージェンシー株式会社は、内部対策やコンテンツ対策を強化し、ページごとのUI/UXも設計してユーザー体験を追及しました。
結果、0からWebサイトを開設したにもかかわらず、開設1ヶ月で検索順位の1位にすることに成功し、5年間1位をキープしました。
コンバージョンも安定獲得できているほどの集客効果を得ています。
株式会社ベネッセスタイルケア
株式会社ベネッセスタイルケアは検索流入による資料請求数の増加を目指してSEO対策を実施しました。
ニーズ調査やキーワード選定の徹底、コンテンツの整理など実践したところ、検索流入数が前年度の1.5倍となり、コンバージョン増加や検索順位の10位圏内への上昇に成功しています。
まとめ
Web集客や企業ブランディングにおいて、Webサイトは欠かせないツールです。
しかし、Webサイトをただ開設しただけでは、人の目に触れることがないので十分な集客やブランディングは行えません。
人の目に触れる機会を増やして集客やブランディング効果を高めるためには、SEO対策を行って検索結果の上位表示をする必要があります。 より幅広いデータを収集するためには有料ツールが必要ですが、Googleが無料提供しているGoogle Search ConsoleやGoogleアナリティクスでも十分な効果が見込めますので、これらのツールを活用しながら、効果的なSEO対策を行ってください。